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2012年5月10日木曜日

ベトナム国会のとんでもVAIO。

昔、プロモーションやPRの仕事をしていた時分には、例えば、テレビのクイズ番組の中で解答者であるタレント席の前テーブルにはマイクだけが置いてあるので、もったいないので、何かPRすべき商品を堂々と、でも目立たなく置いていただけないだろうか、などとつまんないことに腐心していた。解答のタレントがバストサイズのショットで写る度に僕等の仕掛けた商品が澄まして写ろうというわけだ。

2,3日前、ベトナムのテレビで国会中継をやっていた。たぶん国会と思うね。どうも青年関係の審議が中心の国会らしい。いつものようにひな壇には政府の要人がずらり、相対する下段の席には200〜300名の国会議員らしい方々が、表情を統一して畏まって審議か演説を聞いていた。日本と違って、中央には演壇があるわけでなく、首相はじめ幹部5人用の特別席が用意されていた。ベトナムは意外にIT発展国である、携帯通信も含めてその進展や日常の利便性は日本以上の側面もある。国家のトップ、政府の要人のご老人たちがパソコンをいじれても不思議はない環境でもある。

でも、驚いたね。この国会のトップ5名の要人が、ノートPCを国会中に持ち込んで揃って使用していたんだ。使用しているのかは、実は解らないが蓋を開けて、その蓋も本体に90度で屹立させているのだから、使おうとしているだけかも知らないけれど、意図的に蓋は揃って90度でまっすぐ開いて立っていた。要人の方々の両手も片手も動いているようには見えず、審議しながら情報集にいそしんでいる要人はおられなかったように見受けられた。つまり、ただ、誰にも意味を問われず、ロゴマーク入りのノートPC銀色の蓋は開いていて立っているように視聴者の僕には見えた。

でもさ、意味があるわけだよね、どう見てもVAIOのプロモーションだもの。あの亡くなったアップルのジョブスが「VAIOはセクシーだと」最大級の賞賛をしたソニーの最後のヒット商品だ。
どうしていきなり国会の要人たちの手元にセクシーなPCが陳列することになったのだろうね。僕は、あわてて、チャンネルをザッピングしてみたが、重要な国会の審議らしく、各局がそろって歩調をあわせて、その5台のVAIOの美しい筐体とロゴを写しだしていた、いえいえ、首脳らを映し出していた。

日本では1%の視聴率は100万人が見ていることと計算されている。ベトナムはどうなのだろう。ベトナムの人口は8700万人。日本より、3000万人ほど少ない。でも、日本の日常生活の中ではテレビが情報や娯楽の王様から転落して久しい。分散多様化しているよね。でもベトナムの家庭では、日本の昭和40〜50年代の様に朝からつけっぱなしだし、テレビ見ながらの「ナガラ族」になっているように思う。ちょっと懐かしくもある。

だから、1%が100万人ではなくて、仮に80万人であっても、各局分の視聴率を合計すれば30%ぐらいはあったんじゃあないかしら。フェルミ推定というより、邪推定といったほうがいいのかもしれないけれど、掛け算すれば80万人×30=2400万人の視聴者が、国会という権威の殿堂にて大胆に使われていた(陳列されていた)ソニーのVAIOを見てしまう羽目になったということさ。誰が仕掛けたのかは知らないけれど、僕なんかちんまりとした民放のクイズ番組の解答タレントの手元に商品を置いていただく様にがんばていたのにさ、ベトナムでは、国会の重要審議の要人たちを否、中継カメラはマラソンのトップランナーを長時間押さえるごとくにずうっとVAIOの銀色に光る筐体をキチンと撮影していたんだ。たぶん、1時間ぐらいね。なんてこったあ。

最近凋落傾向で、サムスンに人気度奪われていて、心配であったが何と、すごいところで復活。ソニーはベトナムの日本企業大手としてはめずらしく、ベトナムのHCMCから10年ほど前に撤退していた。ってことは、ソニー、もう一回ベトナム参戦か。でも、テレビ部門は韓国のサムソン、LGに天下取られているし、どんな製品で復活するのだろうか。世界のソニーだから、戦略的にこの国会をVAIOで掌握したのだろう。あはは、アジア各国、東欧、中央アジアなどの国会中継にもVAIOが食い込んでいるのかしらね?ソニーの復活は日本の低迷プレゼンスをぶっ飛ばすことになる。吠えろ、ソニー!
各国国会はVAIOで支配せよ(僕はMACですがね)。
  


 *上記から数日たった今日15日の朝のVTV1ニュースに出てきた国会の模様にもホーチミン大統領の大きな銅像の下の5人の要人用のひな壇には、お歴々は不在であったが、VAIOが5台ともボンドでくっついている様にロゴを光らせて鎮座していた。

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