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2010年1月24日日曜日

田中派の残滓

マスコミの一極集中の報道はどうにかならないのか。また、歴史に照らした冷静な報道やコメントが少なすぎる。最近の報道の現場は20歳30歳代が多く、ベテランがデスクとして現場から離任させられるマスコミの人事制度にそのゆがみの主な原因が在るといえるだろう。欧米のように管理者の道と、「一生現場」の道の選択可能な制度にしないと、ますます知識や洞察力に欠けるジャーナリズムが横行することになる。政治家を取り囲んだ記者が「幹事長!辞任するのですか」「石川逮捕の責任はないのですか。ゼネコンからの5000万はもらってないのですか!」とか、横柄にかけ声を投げつける様は、現在のジャーナリズムの現状の一端を見事に見せてくれている。これではメディアのテクノロジーが発達しても意味がない。

僕は民主党はどうも好きになれない。何かもう一つ引っかかるものがあるんだ。党内のリベラル系の人とは僕なんかと感覚が近いのであるが、なじめない何かがある。民主党は前から女性からの支持が薄い。臭覚すぐれた女性のその反応は僕なりに解るような感じがするね。その一つが、松下政経塾出身者を中心とした「好青年、さわやか、高学歴エリート、無表情、アメリカ一体派、苦労知らず、すらすらとおしゃべり・・」の印象が強い面々が多いということだ。どうもいけ好かないのはこのあたりかも知れない。嘘臭いというか、違和感がずっとあるんだ。

更に、前原、原口、長嶋、西村などの「日米同盟」べったりなタカ派的というか、旧民社党系というか、彼らはアメリカ共和党の知日派とかいってるアーミテージや軍事産業グループ、ネオコンに近い連中と親交が在ると聞いていることも、僕に違和感を感じさせる理由の一つだ。僕の経験値では、「保守ではない右派は危険」であるのだ。更に、言うまでも無く小沢、山岡らを中心にした田中派的ゼネコン土建グループの存在だ。ここに間違いなく収賄・不正は付きものだ。小沢は、「そろそろ、その体質を辞めようかと思っていた節もあるが・・」止められず、今回の問題が起こった。女性たちは結構こういう民主党の体質を正確に嗅ぎ取っているような気がする。最近の支持率の急降下は、彼女らが興味を失ったからなのさ。なお、旧社会党系の赤松とか参院の輿石(日教組)などのアホ連中は”ほぼ小沢派”になっている。

今回の問題で、小沢は政治家の矜恃として、即刻自ら議員辞職すべきだろう。今回の検察の動きは、検察の「正義」を御旗に「田中派的土建体質」の政界からの一掃を図っている気配も無いではない。この際、管や仙石らのリベラルグループは「自民党小沢」を切る決断を明確に打ち出すべきではないのか。140名の新人議員は、小沢の選挙支援によって当選したばかりであるので、動き難い面があるのは認めよう。しかし、管、仙石、岡田、野田とかそれにつづく、古川、大塚、枝野ら期待の中堅の言わばリベラル系の人たちが何も言わない体質は非道すぎる。政治家としての決断が欲しい。民主党内の自民党田中派系と訣別すべきだ。そういう、良いチャンスが到来したんだぜ。鳩山もしっかりせい。

自民党は元来、保守本流、保守系リベラル、革新土建グループの3系列で成立していた。三つ目が言わずと知れた不世出の天才的政治家田中角栄の流れだ。彼らは、国土を全てコンクリートで固める「土建重商主義」を掲げていた。であるからしてイデオロギーはほぼ無色で「銭の臭い、土建工事の臭い」がするモノは全て良しだから、中国との国交も可能であった。田中の「今太閤」的出世物語と貧しい新潟を背景に田中派は、1960〜70年代の民社党や日本社会党の右派よりも政治的志向が「貧乏人の味方」、つまり「左」であった。だが問題は裏金・収賄の不正まみれの体質である。ゼネコンからのキックバックで政治が引っ張られていく最悪の体質にあった。その体質が厳然と民主党に生き残っている訳だから、この際、この時代錯誤な「コンクリート派」は絶滅させる時代がきたと民主党は考えるべきでしょう。

自民党はいい加減な政党であったが、一貫して「人間味」もあった。田中角栄の様に貧しい階層と共鳴可能な政治家も結構おおく、共産党などがいう大企業だけにぶら下がっているわけではなかった。特にリベラル系には良い人物も多い。リベラルと言う概念は、結構微妙で難しい側面も持っているが、ここでは、大雑把に言って自民党の加藤紘一元幹事長、谷垣総裁(かわいそうな人)河野太郎、後藤田、塩崎あたりの面々の意味だ。系列では、藤山愛一郎、三木武夫、河本敏夫、宮沢喜一、河野洋平の流れに近い人々のことを指す。宏池会もリベラルも混在しているが・・。この政治家の人たちの方が民主党より、ちょっとマシと思う人は結構多いのではないか。まあ、日本の健全な第一歩、つまりとりあえず、民主党に負託して4ヶ月。この後3月までに予算だけは通して、すべからく、民主党のまともなグループと自民の保守リベラルが、2〜3年間「契約結婚」して、日本の舵取りの当面の基礎を培って欲しい。ついでに日共も名称変更とかしたほうが良いだろうね。

ところで、もう、僕も老人だ。
東京に来て42〜43年。初めて今冬「ズボン下」というかアンダーウエアを買った。高校まで居た仙台では、寒いので子供の時分から分厚いメリヤス股引を履いていた記憶あり。今年は別に寒い冬でもないのであるが、なんだか急に寒いという感覚に襲われて、西友で12月に買った。否買ってしまった。ひゃーっ暖けー。一度着ると止められないね、ももひきって。まあ、僕も老境に入ってきたと言うことだろう。老人になるとなんだか、足回りというか、腰回りがスースーする感じになってくるようだ。去年までそんなこと全くなかったし、冬でも靴下はかなくても、室内なら平気であったんだよ。今冬は、どうしたことか。61歳で、急に老人化が進むのだろうか。いやになるね。去年まで、朝起きると僕の下腹部にはたいてい力強さが満ちていたのになあ。考えれば、それも急に減退してるのかも。ふむふむ・・。そろそろ、介護士・看護士のベトナムプロジェクト本格化せんと、間に合わんなあ。僕もお世話になる季節なのかも。

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